小さい人との生活~ガンコなグズりは一種の才能です

こないだ、
飛行機の搭乗受付で並んでいたら、
わたしたちのすぐうしろで
3~4才くらいの男の子が
盛大にグズっておりました。



親戚でハワイに来られたんだなあ、
といった風情の、
オトナ5人とその男の子。



いやもう、グズるグズる。



グズり過ぎて、もう本人も、
自分が何を言ってるのか
わかってない状態。




グズりの「ゾーン状態」
とでも言いましょうか。




わたしはコドモ好きではないのですが、
自分も経験してきたことなので、
「うっせーな」と思いつつも
「仕方ないよねー、オトナがんばれー」
という感じ。




ここ、黙らせろや、とは思わない。

(そりゃこっちに被害が及んだら
「おいおい」とは思うけど)




盛大にグズるタイプの子は、
それだけ我が強いです。




オトナ5人をもってしても、
かなうもんじゃない。




その「我の強さ」というのは、
イコール「持っているエネルギーの強さ」。





現在ハタチの息子2のおかげで、
そう考えるに至りましたね。
そう考えるとナットク行く。
(いろいろ勉強させてくれる息子2)




持っているエネルギーが強いから
びっくりするくらい長時間泣いていられたり、
びっくりするくらいガンコでいられたりする。




そこを押さえつけるのは、
もったいないんです。




まわりのオトナがよってたかって、
その子に世間体や常識なんてものを
ヘタに押しつけない方がいい。




それよりも、
やりたいということを
思いきりやらせてみる。




もちろん、周りのオトナ(保護者)の
不愉快はきっちり伝えつつ。




たとえばそうやって空港の搭乗受付待ちで
盛大にグズっていたら、
「静かにしなさい」
「まわりに迷惑でしょ」
ましてや
「こわいオジサンが来るよ」なんていう
外付けの理由で脅すのではなく、

オトナがひとり、その子の
気がまぎれるような場所に連れて行くとか、
エネルギーが枯れるまでグズるのを
ただ見守るとかが、できるかなあと。




エネルギーの強い子って、
自分でもそのエネルギーを
持て余してるんですよね。
持て余してるから、泣きすぎて
要求もわけわかんなくなることが多い。




ただ発散したいだけだから、
まわりのオトナは
「うんがんばって発散してくれ」
ぐらいに構えとく。




そうじゃないと保護者
(主に母親)はもたないでしょ。




それを多くの日本人は
「しつけがなってない」
「泣かせるべきではない」
なんて非難するけどさ。




親のしつけが、って言われるのがこわくて、
虐待に走るケースも多いと思うよ。




その話はさておき。




強いエネルギーはその子の個性で、
叩くべき短所ではなく
伸ばすべき長所。





げんに、チョーガンコで
チョーダッコマンだった息子2は、
夢中になったらすべてを忘れてのめりこむ、
という子でした。




何もかもを平均的にできなきゃいけない、
と思い込んでた時期が、
わたしにもあったけど、

できることはものすごくできる、
できないことはものすごくできない、
そんな偏った人間で、
いいんちゃいますか。




何かにとても夢中になれるなんて、
才能だから。




すばらしい才能を秘めてるのに、
「平均的に」をがんばると、
その子をつぶしてしまうかもしれない。
それはもったいないんとちゃうかなあ。




と、空港でグズりつづける男の子を眺めて、
思うのでした。



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ふみさんの子育てトーク
小さい人との生活

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きのしたふみさんもステキ女子
ファッションのお話もとても楽しいのですが
その他のお話も「ふむふむ」とうなずく内容がいっぱいつまってます
ぜひ、読んでみてください

カッコイイおばあちゃんになるための
45才からのファッションアドバイザー
きのしたふみさん