大声で泣いていいんだよ~mimi子~その3

ある一月、

急に冷えた。氷が張った。

大阪でも。久しぶりに。

ハムスターの”はむお”は死んでしまった。

いつも起きている時間、静かだった。

でも、特別気にしていなかった。

夜になって気になってきて、

ようやく巣穴を触ってみたら冷たくなっていた。

冬眠しているのだと思った。

ハムスターは冬眠すると死んでしまうことがあるらしい。

あわてて皆で、手に包んで交代であっためた。

いつもはめんどくさがりの次男も必死で。

少しピクリと動いたときはホッとしたけれど、

翌朝ますます冷たく硬くなっていて、

もうダメなのだと思った。




Photo by Annie Spratt on Unsplash




次男はポロポロ涙を流した。



大声で泣いてもいいよ。

きみは、こんな小さな生き物のために泣けるんだね。

すてきなことだね。

私も、もらい泣き。



はむおくん、一緒に過ごしてくれてありがとう。


ペンネーム mimi子

mimi子さんのコラム
その1、あなたはよくやっているよね>>>

そんなつぶつぶが ーmimi子ー
  showとshort novel